鹿児島と沖縄の間に浮かぶ奄美大島。黒潮の海と濃密な緑に包まれた島です。
2021年には世界自然遺産に登録され、その豊かな自然が世界から注目されています。
飛行機で鹿児島から約1時間。羽田から約2時間。
時間の流れがゆっくりと感じられる、心が整う場所です。
島の風景 ― 海と緑が織りなす奄美の原風景
日の出とともに光が差し込む海辺。雲の切れ間から見える山並み。
そして、どこまでも続くサトウキビ畑の静けさ。
奄美の風景は、見る人の心に穏やかな余韻を残します。
名瀬市街の背にそびえるおがみ山は、昔から住民の信仰の対象でした。現在この山は公園として整備され、奄美大島を一望できるスポットになっています。

おがみ山公園には登山道が整備されています。鬱蒼とした森の中で、マイナスイオンを胸いっぱいに吸い込むことができるよい散歩コースです。

ともに散歩をする地元の人や旅行者と挨拶を交わすのも気持ちが良いものです。
散歩のときは歩きやすい靴で出かけると快適です。

奄美大島は、戦後8年間アメリカの施政下にあり、1953年12月25日に本土に復帰しました。
おがみ山に本土復帰の記念碑があります。

測候所があった場所 ― 空と海を観る島
奄美大島の中心部には、NHKの気象通報でおなじみの名瀬測候所があります。
現在は別の場所に移転しましたが、変わらずに島の目として天気と海を見守っています。

当時名瀬測候所はこの地図の場所にありました。


奄美グルメとの出会い
鶏飯
奄美大島のグルメといえば、まず鶏飯(けいはん)。奄美のおもてなし料理です。
炊き込みご飯に、ほぐした鶏肉・錦糸卵・椎茸などの具と薬味を乗せ、スープをかけて食べます。あっさりしたスープが良いです。
これは名瀬商店街のランチで食べました。もずくが出てくるあたり、少し沖縄風です。

鶏飯は通販で購入できます。
奄美の味を自宅でも!

黒糖焼酎
お酒好きの人には、黒糖焼酎は外せません。
黒糖焼酎は、奄美大島と周辺の島々だけで製造が認められています。
沖縄の泡盛とも異なる、黒糖由来のまろやかな甘みと香ばしさが特徴で、飲むほどに南国の風景がよみがえるような深みがあります。
黒糖焼酎は島内のほとんどの食堂や居酒屋で味わうことができ、お土産としても人気。
「里の曙」「れんと」「高倉」などの銘柄は、島の個性を映す代表格です。
みき
奄美大島のソウルフードに、みきがあります。スーパーやコンビニで売っています。
米とサツマイモを水に溶いて白糖を混ぜたもので、とろみと米の粒感が残り、甘いです。
好きな人は好きなのでしょう。夏暑いときに一気に飲むと、体力がつきそうです。
一番の飲み頃は、発酵してパックが膨らんだときなのだとか。

奄美大島で体験したいアクティビティ ― 自然と遊ぶ
奄美の手つかずの自然とふれあい、海や森の中に身をゆだねれば、本当の奄美大島の魅力に出会えます。この島の本当の贅沢。
ここでは、初心者でも安心して楽しめる人気のアクティビティを3つ紹介します。
マングローブの中を進むカヌー体験
奄美市には、日本でも最大級のマングローブ原生林が広がっています。
緑のトンネルをカヌーでゆっくりと進むと、潮の香りと鳥の声に包まれ、時が止まったような感覚になります。
干潮・満潮で景色が変わるので、訪れるたびに違う原生林の様子が見られます。
ウミガメと出会うシュノーケリング
奄美の海では、驚くほど高い確率で🐢ウミガメ🐢と出会えます。
特に倉崎海岸や土盛海岸は透明度が高く、波も穏やかで初心者にも最適。
砂地を泳ぐウミガメを間近に見る瞬間は、一生の思い出になるはずです。
原生林を歩くネイチャーツアー
世界自然遺産に登録された奄美大島の森には、固有種の動植物が数多く息づいています。
現地ガイドと歩くツアーでは、シダに覆われた道を進みながら、🐇アマミノクロウサギ🐇や🐞珍しい昆虫🐞と出会えることもあります。
鳥の声、湿った空気、木漏れ日。そのすべてが「今、生きている森」を感じさせます。
旅のまとめ ― 奄美の記憶を持ち帰る
奄美大島を歩くと、潮の香りやサトウキビのざわめき、そして人の温かさが心に残ります。
おがみ山の風景、やさしい味の鶏飯、香ばしい黒糖焼酎――そのどれもが、この島が持つ豊かな時間の証です。
奄美の味は、ふるさと納税で自宅に取り寄せることもできます。
島の恵みを味わいながら、奄美の人びとを応援し、次の旅を思い描いてみてはいかがでしょうか。
一足伸ばしてみませんか?
東京の南1000kmに広がる「東洋のガラパゴス」。父島で癒やしの時間を過ごしませんか?


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