寒がりだと、冬は気分も沈むものです。
そんなときに休暇をとると、暖かいところに行きたくなります。
というわけで、2002年12月に父島に行ってきました。
おがさわら丸はガラガラでした。
父島の海開きは1月1日、ホエールウォッチングもこの時期はあまり見られず。12月はオフシーズンだそうです。
南の島でのんびりするなら、12月の父島は穴場です。
海の写真に偏っていますが、当時は、ブログを作ることはまったく考えていなかったので、適当に撮影していたからです。
亜熱帯の青い海への憧れのようなものもありました。
おがさわら丸の内部や、自衛隊の基地や測候所、父島の日常の風景なども、撮影しておけば面白かったかもしれません。
父島への行き方
父島と本土のアクセスは、⛴️おがさわら丸だけ⛴️です。
おがさわら丸は東京港の竹芝客船ターミナルと、父島二見港を結んでいます。

おがさわら丸のダイヤ・運賃・予約、設備や楽しく過ごすコツについては、
別記事:【徹底解説】おがさわら丸船内ガイド:24時間船旅の過ごし方と快適グッズをご覧ください!
父島の浦々
二見港
二見港は、父島の玄関口です。おがさわら丸も二見港を発着します。
三日月山展望台から、二見港全体を見下ろすことができます。
展望台から見下ろした港は、コバルトブルー一色の亜熱帯の海そのものでした。

これは三日月山に向かう登山道の中腹から二見港を見下ろした写真です。
左下の白い船はおがさわら丸。やや小さな船はははじま丸です。

船舶待合所から屏風谷方面。中央部の海中に広がるのはサンゴ礁でしょうか?
右上には生け簀らしきものも見えます。

展望台から別アングルで1枚。こちらは二見港というよりは父島の入江全体の写真です。
手前に見えるコンクリートの四角い領域は、自衛隊のヘリポートです。

初寝浦
初寝浦は、父島の東岸にある砂浜です。
航空写真で見ると、三日月のような細長い形をしています。
父島を一周する都道から、遊歩道を歩いて1時間ほどで初寝浦に着きます。

初寝浦から海原を見渡すと、何か陸地があって遠くが見えません。
これは東島という別の島で、無人島です。
環境省が東島に渡って生物調査をした記事がありました。
小舟で渡り、崖にも登り、調査も命懸けです🙇♂️




小港海岸
小港海岸は、父島の市街地から🚲️自転車🚲️でサクッと行ける一番遠い海岸です。
ここは太平洋が見渡せます。


小港海岸には八瀬川が注いでいます。
上流の時雨ダムが水を絞っていたためか、この日は海に注ぐ寸前で川が途切れていました。

境浦海岸
市街地の近くにある境浦海岸。
何かが沈んでいます。
これは、戦時中に魚雷で沈没・座礁した輸送船濱江丸です。
どんどん朽ち果て、地上からはもはや原型をとどめていませんが、海中ではまだ形が残っていて、シュノーケリングで内部を探検できます。


扇浦海岸
二見湾の隅に位置する扇浦海岸。
波は静かで、シャワーやトイレ、レストハウスも整備され、快適な海水浴を楽しめます。
砂浜は🐢ウミガメ🐢の産卵場です。
地上からは見えませんが、ここにも沈船があり、🤿シュノーケリングスポット🤿です。


大村海岸
父島の市街地、大村集落。
その中心部の公園に隣接する海岸です。
こんなに閑散とした大村海岸を見られるのは、冬ならではでしょう。

アウトドア体験
父島は、手つかずの小笠原の自然が魅力です。サイクリングもトレッキングも楽しみですね。
父島は意外にアップダウンがあります。準備しておくと安心なことをまとめました。
服装
山の中で身体を保護するため、長袖・長ズボンそして帽子をかぶっておくとよいでしょう。
急な雨に備えて、レインウェアもあると安心です。
靴もトレッキング用の靴を準備しておくとよいでしょう。
基本装備
水分補給に水筒・汗拭きなどにタオル・歩行の補助にトレッキングポール
全部まとめてリュックサック1個に入れておきましょう。
暑さと紫外線対策
父島は、冬でも晴れれば25度近くまで気温が上がり、🌞紫外線も強い🌞です。
もちろん夏は連日30度以上になります。
ネッククーラー・日焼け止め・サングラスで対策しましょう!
あると便利なもの
🐞虫対策🐞、そして最近は何かと電源が必要です。緊急時に備えてモバイルバッテリーも忘れずに。

父島には熊はいませんので、ご安心ください。
父島滞在の日常
ハイビスカス
さすが亜熱帯の島。町のあちこちに🌺ハイビスカス🌺が咲いています。
鮮やかに咲いていたので1枚写真を撮りました。
この花を見ると、「南の島に来たんだなぁ~」という感慨に浸れます。


父島の昼
12月の父島はとてものどかでした。
メインストリートも車はまばらで、自転車を借りて島内を回りましたが、一切怖い思いはしませんでした。ちなみに、父島の車の大半は品川ナンバーです。
バスや自転車で回れるのは、島の北部です。
南部は山の中なので、ツアーを予約してガイドさんと一緒に回るのが無難でしょう。
父島の夜
父島は、島全体が国立公園に指定されているため、いかがわしいお店はありません。
小笠原支庁の裏手に何軒か健全な飲み屋があり、🍶楽しいお酒🍶と夕飯をいただけます。

父島のグルメ
父島では、温暖で多湿、海に囲まれた絶海の孤島という風土に育まれた独特のグルメが発展してきました。島寿司と亀料理です。
島寿司
父島では、本土の寿司とは少し違う「島寿司」という握り寿司が好んで食べられます。
島寿司の特徴
- ネタは甘辛醤油ダレに漬け込む
父島の周辺で獲れたマグロ・カジキ・シマアジといった白身魚を、特製の甘辛醤油ダレに漬け込みます(ウミガメを使うことも…珍味です)。
本土のマグロの漬けに比べ、甘みを感じるタレが特徴です。 - 甘めのシャリ
シャリも甘めに仕上げます。 - 辛味づけは練りからし
本土の寿司と島寿司の最大の違いは、島寿司はワサビではなく練りからしを使うことです。

ネタとシャリの甘さをからしが引き立てる独特の味わいがクセになります。
島寿司はどこで食べられる?
昼の定食屋でも、夜の飲み屋でも、島寿司を出しているお店が多いです。
でも、一番の醍醐味は「帰りのおがさわら丸で食べる島寿司」でしょう。
おがさわら丸の出港日、港の近くのお店では、島寿司のお弁当を販売しています。

島寿司弁当は、船内のレストランが閉まる夜食用として大人気。
船旅の楽しみの一つです。
ウミガメ
父島では、🐢アオウミガメ🐢を昔から貴重なタンパク源として利用してきました。
現在は絶滅危惧種として漁獲量が厳しく管理され、食用として捕獲できるのは、都知事の許可を得たごく一部の島民だけ。非常に貴重な料理です。
亀料理のレパートリー
- カメ煮
ウミガメを味噌や醤油でじっくりと煮込んだ亀料理の代表格。鶏肉のような食感と、独特の旨みがあり、ご飯にもお酒にもよく合います - 刺身
新鮮なアオウミガメを刺身で提供するお店もあります。赤身はマグロに似た味わいで、レバーや胃袋など、様々な部位を食べることができます - カメ握り
島寿司のネタとして、醤油漬けにしたウミガメの肉を使うことがあります
ウミガメはどこで食べられる?
父島でしかお目にかかれない亀料理。「丸丈」「茶里亭」「郷土料理の店 島寿司」など一部のお店で扱っています。

こんな旅はいかがですか?
父島と本土の唯一のアクセス🚢おがさわら丸🚢のすべてをまとめた記事。
これを読めば24時間の船旅も不安はありません!






















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