「ここが日本だということを忘れる」
千葉県船橋市にあるふなばしアンデルセン公園は、そんな不思議な魔法にかかる場所です。
今回は、北ゲートから左手へと進み、壮大な橋を渡って「花の城」を目指すメルヘンな散歩道をご紹介します。スマホ一台で切り取れる、北欧の物語のような風景を探しに行きましょう。

北ゲートから右手に進むと、大きな遊具で遊べるワンパク王国ゾーンと、原生林を活かして里山の風景を再現した自然体験コースが広がっています。こちらの記事もぜひご覧ください。
旅の始まり―空を歩くような「太陽の橋」へ
まず、北ゲートで入場券を買ってアンデルセン公園に入ります。

料金は大人900円です。クレジットカードが使えます。
アクセス・基本情報はこちらから。

北ゲートをくぐると、力強く天を仰ぐあのアートが目に飛び込んできました。

何か見覚えがあるような…これ大阪のアレ…?
これは日本を代表する芸術家・岡本太郎氏による「平和を呼ぶ」像です。「太陽の塔」を作者としても有名ですね。
きらめく太陽と抜けるような青空の下、独特のフォルムと存在感で輝いています。
平和を呼ぶ像を通り過ぎると、「であいの泉」があり、しばらく右手に芝生広場を見ながら歩きます。

ワンパク王国ゾーンに広がる芝生広場は、大型遊具・動物とのふれあい・水遊びができる池と、子どもの夢がふくらむ場所です。こちらの記事をご覧ください。
アンデルセン公園の中央にある「太陽の池」にかかる「太陽の橋」が現れました。この橋を渡ると、北欧の風景が広がる「メルヘンの丘ゾーン」です。

もうここから橋の向こうの風車が見えます。
橋の欄干に飾られた色鮮やかな花々を眺めながらの空中散歩です。ここからの眺めは開放感たっぷりで、園内を一望できる贅沢なひとときです。

メルヘンの丘、太陽の池のほとりから、太陽の橋を見上げることができます。
美しいアーチ型の太陽の橋を見上げる絶好のフォトスポットです。
デンマークの風が吹く「メルヘンの丘」
アンデルセン公園のランドマーク・風車に出会う
橋を渡りきった先に広がるのは、19世紀のデンマークを再現した「メルヘンの丘」です。
ここで迎えてくれるのが、巨大な粉ひき風車です。現地の材料を使い、デンマークの職人が組み立てた本物です。
雲一つない青空の下、大きくて、優しく回る風車はずっと見ていられる風景です。

季節は冬。アンデルセン公園がある千葉県北西部は、晴れる日と雲が多い日に分かれます。天気予報が「晴れ時々曇り」ではなく「晴れ」の日を狙うのが、きれいな青空に出会うポイントです。



船橋との絆で作られたアンデルセン像
風車のそばには、公園の名の由来となった童話作家、ハンス・クリスチャン・アンデルセンの像が穏やかに佇んでいます。
台座には、「1805年4月2日、オーデンセ生まれ」とあります。
生誕の地デンマーク・オーデンセ市と船橋市が姉妹都市となったのは1989年。その絆が、この美しい風景の原点となっています。

この像は、オーデンセ市の公園にあるアンデルセン像のレプリカです。世界で唯一、複製を許可されました。船橋とオーデンセの絆を伺わせますね。

風車の丘のほとりに、ひときわ眼をひく真っ赤な建物が建っています。これはコミュニティセンター・・・といってもおみやげ屋です。記念グッズやお菓子はここでお買い求めください。
オーデンセ市フュン野外博物館の管理棟をイメージした建物ということで、雰囲気は抜群。手前の噴水と色とりどりのチューリップの花が咲き誇る花壇も素敵です。

この日はチューリップ祭りのイベント中で、園内にチューリップが数多く咲いていました。

風車の丘を越えると、水辺に腰掛けた「人魚姫の像」に出会えます。
プレートには、船橋市とオーデンセ市の姉妹都市提携30周年を記念して、2020年3月15日に設置されたとあります。

農家 … デンマークの伝統を日本に伝える
人魚姫の像のそばに、一軒の素朴な建物が建っています。
これは、19世紀にデンマーク・メルビュー村にあった農家を再現したものです。

シーズンには、屋根の上にアイリスの花が咲き誇ります。

コンクリートの基礎以外の材料をすべてデンマークから輸入し、デンマークの職人の手により、当時の建築方法を忠実に再現した、「本物」のデンマークの家です。
入口をくぐると、こんな中庭が広がっていました。メルビューの農家は、少しずつ増築するうちに、いつしか中庭ができたといいます。

家の中も当時の農家の暮らしを再現しています。これは倉庫でしょう。藁や枝が置かれています。

湖畔から見上げるもう一つの「太陽の橋」
メルヘンの丘を一周したら、ぜひ「太陽の池」のほとりまで降りてみてください。
ここから、渡ってきた「太陽の橋」を見上げることができます。水面から大きく弧を描く美しいアーチ橋。下から仰ぎ見る新しい楽しみ方ができます。

対岸には、人を待つボートが並んでいます。木製のハウスの静かなたたずまいも、北欧の湖畔を旅するような穏やかな気分を誘います。
ボートハウスの隣にある、オープンテラス付きのロッジはパン屋さん。本場のデニッシュが楽しめます。

この先はさらにフォトスポットが続きます。夢中で撮っているとあっという間に充電が減ってしまうので、予備のモバイルバッテリーがあると安心です。

物語のハイライト、遊び心溢れる「花の城」へ
メルヘンの丘から、小さな橋を渡った先にあるのが「花の城」エリアです。
目に飛び込んでくるのは、季節の花々に彩られた花壇の道と、その先に佇むレンガ造りの建物(レストハウス)。歩きながら古い物語の世界に入っていくかのようです。

幸せを運ぶ小さな街並み
橋を渡ると右手に、精巧に作られたミニチュアガーデンがあります。オーデンセの街並みの再現です。
お人形が飛び出してきそうな不思議な感覚になります。

冒険心をくすぐるトカゲの主
広場の一角には、子どもが遊べる遊具が並んでいます。
そのなかでひときわ存在感を放つのが、この「とかげネット」。実は、アンデルセン童話「妖精が丘」に登場するトカゲをイメージしたものです。
中をくぐれる遊具は、子どもが喜びそうですね。

願いを込める、ハートの花
夢の城の締めくくりが、色鮮やかな花々で形作られた「ハートのトピアリー」。
一年中花に囲まれたこのアーチ、大切な人との思い出を残す最高のフォトスポットです。

ふなばしアンデルセン公園のアクセス・インフォメーション
ふなばしアンデルセン公園へのアクセス
アンデルセン公園は、幹線道路や鉄道の駅からは距離があります。ここでは、アンデルセン公園へのアクセスについて詳しく説明します。
🚗車でのアクセス
国道464号(北千葉道路)を小室ランプで降り、国道16号小室交差点から県道288号線船橋方面に入る。
アンデルセン公園の駐車場まで10分。
🚎鉄道・バスでのアクセス
アンデルセン公園は、鉄道の駅に隣接していないため、駅から路線バスを利用します。平日は直通バスがなく、隣のバス停から歩くルートもあるので要注意です。
バスへの乗換駅は以下の3つです。
- 京成松戸線三咲駅
- JR船橋駅
- 東葉高速鉄道北習志野駅
- 北総線小室駅
この中で、最も便利なのが京成松戸線三咲駅です。バスの本数・乗車時間の短さともに最高です。以下、各駅からアンデルセン公園へのバスについて解説します。(2026年1月現在)
京成松戸線三咲駅からのバス
平日・休日ともに直通バスがあり、日中でもバスが1時間に3~4本出ています。
行き先は「アンデルセン公園」「セコメディック病院」「小室駅」のいずれかです。
JR総武線・東武アーバンパークライン船橋駅からのバス
土曜・休日に直通バスが1時間に1本出ています。平日は1日2本のため、アクセスとしては期待できません。
北口から「アンデルセン公園行き」に乗ります。
北総鉄道・小室駅からのバス
平日・休日ともに直通バスがあり、1~2時間に1本出ています。
「三咲駅行き」に乗り、約11分で県民の森バス停に到着(260円)。北口まで徒歩5分。
その次のバス停がアンデルセン公園西口で(260円)、西口まで徒歩5分です。

三咲駅以外の行き先もありますが、早朝や閉園後の便ですので、気にしなくてよいです。
東葉高速鉄道・京成松戸線北習志野駅からのバス
土曜・休日は直通バスあり、平日は隣のバス停から歩きます
- 土曜・休日は直通バスが1日4~5本出ています。
「アンデルセン公園行き」または「県民の森経由小室駅行き」に乗り、約18分でアンデルセン公園北口に到着します(350円)。入口は目の前。
- 平日は直通バスがないため、隣の豊富農協前バス停から歩きます(北口まで徒歩5分)。
行き先は「セコメディック病院」「豊富北」「セコメディック病院経由小室駅」のいずれかで、約15分で豊富農協前到着です(320円)。
道路混雑のため、実際には30分程度を見込んでおくとよいでしょう。
バス待ちを楽しくする喫茶店「マックスアンドサンズ」
北習志野駅方面へ帰るときに立ち寄りたいのがこちらの喫茶店です。
「豊富農協前バス停」前の「マックスアンドサンズ」。
自家焙煎の香ばしいコーヒーを楽しみながら、今日撮った写真を振り返る…。
退屈なバス待ちの時間を、贅沢なコーヒータイムに変える魔法がここにあります。

ふなばしアンデルセン公園のインフォメーション
| 公式サイト | ふなばしアンデルセン公園 |
| 開館時間 | 9:30~16:30 17:00まで延長する期間があります |
| 休館日 | 公式ページで公開 ※ 月曜日は休園のことが多いです |
| 入館料 | 大人:900円 / 高校生:600円 / 小中学生:200円 / 幼児:100円 ※ 無料開放日があります |
| 駐車場 | あり(有料) |


