【名古屋・円頓寺】昭和レトロな商店街で「三英傑」に出会う(後編)

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喫茶なごのや(旧西アサヒ)のレトロな外観 東海
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前編の四間道(しけみち)探索から続き、今回は土蔵の並ぶ静かな通りを抜けて、活気あるレトロな商店街に足を踏み入れます。

名古屋で最も古い商店街の一つと言われる「円頓寺商店街」(えんどうじ)です。

ここには、昭和レトロな風景、名古屋ならではのグルメ、そしてユニークな神様たちが待っていました。

四間道を通り抜けるとそこが円頓寺商店街の入口です。
その四間道へのアクセスはこちらをご覧ください。

アーケードの下は昭和のテーマパーク

四間道からアーケードに入ると、そこは懐かしい空気に包まれていました。

古くからの商店と、新しくリノベーションされたお洒落な店が混在しているのがこの商店街の魅力です。昔、子供の頃に見た風景に再会できる予感がします。

円頓寺商店街のアーケード入口
四間道を抜けると、名古屋で最も古い商店街の一つと言われる「円頓寺商店街」のアーケードが現れます。

「元祖小倉トースト」の発祥地へ

名古屋のモーニングといえば「小倉トースト」。実は、その発祥にまつわるお店がこの商店街にあります。

喫茶まつばの外観 元祖小倉トーストの看板
商店街入口にある「喫茶まつば」。看板には誇らしげに「元祖小倉トースト」の文字が。

喫茶まつば」は、かつて栄にあった「満つ葉」の暖簾分け店です。この「満つ葉」こそが、名古屋名物小倉トーストの発祥の店でした。

小倉トーストの歴史を感じながらコーヒーを楽しむのも、ここならではの贅沢です。

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レトロ喫茶とディープな路地裏

商店街をさらに進むと、昭和の面影を色濃く残すスポットが次々と現れます。

こちらの「喫茶なごのや」は、有名なタマゴサンドが大人気です。店先のディスプレイやテーブルセットも、古き良き喫茶店の雰囲気をそのまま残しています。

喫茶なごのや(旧西アサヒ)のレトロな外観
「喫茶なごのや」。かつての老舗「西アサヒ」の屋号を受け継ぎ、ゲストハウスカフェとして賑わう商店街のハブです。

男性ファッションショップのだるま屋。シャッターが降りていて、閉店したのかもしれません。看板のフォントや年季に、レトロな雰囲気をたたえています。

昭和レトロな男子専科だるま屋の看板
「男子専科 だるま屋」。年季の入った看板とシャッターが、昭和の記憶を静かに伝えています。

一本路地に入れば、そこは「円頓寺銀座」。かつては少し妖しい大人の社交場だった場所も、今は個性的な飲食店が並ぶディープな横丁になっています。

円頓寺銀座の路地 裏通りの雰囲気
「円頓寺銀座」と呼ばれる路地裏。かつての繁華街の面影を残す、ディープな雰囲気が漂います。

「名古屋弁おみくじ」を引いてみた

金刀比羅神社でおみくじを引く

商店街の中には、お寺や神社がいくつもあります。その中でも立ち寄りたいのが「金刀比羅神社」です。

名古屋弁おみくじ」という看板があるので、お参りして引いてみようと思います。

円頓寺商店街にある金刀比羅神社の鳥居と提灯
商店街に鎮座する金刀比羅神社。こじんまりとしていますが、地元の人々に愛されている場所です。

名古屋弁おみくじ、買いました。1回100円です。境内は狭くて無人でしたが、もちろんちゃんと支払箱に100円入れてきました。

黄色い袋に入った名古屋弁おみくじ
金刀比羅神社名物、黄色い包みの「名古屋弁おみくじ」(1回100円)。

さっそく引いてみると……なんと大吉

「だがね」「ええでよ」「やりゃあ」と、本当に名古屋弁の御託宣で、思わずニヤリとします。

名古屋弁で書かれた大吉のおみくじ
結果はなんと大吉!「ええでよ」「待ちゃあ」など、コテコテの名古屋弁で書かれています。

まだある商店街周辺の寺・神社

円頓寺商店街の周辺には、寺社が多数あります。(画像クリックで拡大表示)

左上は商店街の名前にもなっている圓頓寺。奥には立派な寺務所があります。

右上は慶栄寺。参道は細長いですが、奥にはきれいに整備された庭園と立派な寺務所があります。地図を見ると、ここと圓頓寺が、金刀比羅神社を取り囲むように建っていることがわかります。

左下は専修寺名古屋別院(石にはかつての名称愛知別院が刻まれています)。圓頓寺銀座のそばに建っています。

右下は圓頓寺本町商店街の多賀宮。こじんまりとしたお宮さんです。

交差点に集結した「三英傑」

商店街の中間地点、円頓寺交差点には、愛知が生んだ三英傑像が立っています。しかも、金銀銅の3色。

左は豊臣秀吉、右は徳川家康、真ん中は織田信長です。おあつらえ向きのフォトスポットに、多くの人がカメラを向けていました。

この交差点で上空を見上げると…、名古屋高速都心環状線が走っています。奥には6号清須線と交わる明道町JCTがあります。レトロな商店街が残っているのは、名古屋の交通の要衝の足元でした。

名古屋高速の高架と市道江川線
商店街を分断するように走る市道江川線と名古屋高速。奥には明道町JCTが見えます。

タイムスリップの終わり、そして現代へ

円頓寺交差点を渡ると「円頓寺本町商店街」に続きます。

円頓寺本町商店街のアーケード入口
交差点を渡った先にある「円頓寺本町商店街」。こちらのアーケードも昭和の雰囲気が色濃く残ります。

古い文房具屋には、パイロット万年筆や、そろばんなどの古い看板が並んでいます。

柴田商会のレトロな三連看板と金のシャチホコ
「パイロット万年筆」などレトロなフォントが並ぶ文具店の看板。手前にはなぜか金のシャチホコが。

昭和の空気を満喫してアーケードを抜けると、目に飛び込むのが「最新の名古屋」です。

円頓寺本町商店街を出て5分歩くと、名古屋駅前の高層ビル群がそびえ立つ姿がありました。ついさっきまで、土蔵やレトロなアーケードに囲まれていたとは思えない風景です。

那古野交差点から見る名古屋駅の高層ビル群
那古野交差点からの眺め。古い商店街を抜けると、眼の前には名古屋駅の近代的な高層ビル群が迫ります。

江戸時代の四間道、昭和の円頓寺、そして令和の高層ビル。

わずか数十分の散策で、名古屋の歴史をタイムトラベルしたような気分になれるのもこのエリアの魅力です。

名古屋駅から徒歩15分。名古屋を訪れるときは、この「都心のエアポケット」を歩いてみてください。

名古屋の魅力に触れる

江戸の町並み、昭和風味のレトロ商店街、復興のシンボル、21世紀の万博…
さまざまな顔を持っている名古屋の魅力的なスポットを紹介します。

この記事を書いた人
Windcastor

日本全国を旅して心に残る風景を撮っています。
好きな旅行先は沖縄。今までで一番感動したのは室戸岬の海。行ってみたいイベントはYOSAKOIソーランと芋煮会。運転しないけど高速道路マニア。
見どころだけではなく、車と公共交通でのアクセスもしっかり解説します。

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