「新プロジェクトX」でも特集された“奇跡の水族館”へ
2025年11月、NHK「新プロジェクトX」で美ら海水族館の知られざる建設秘話が取り上げられ、再び大きな注目を集めています。
世界最大級の水槽「黒潮の海」を作るために挑んだ日本の建築家と技術者、そしてジンベエザメの長期飼育にかけた飼育員たちの情熱。
番組で描かれたドラマを知ってから訪れると、目の前の青い景色がより一層感動的に映るでしょう。
今回は、放送で話題になったポイントを交え、美ら海水族館を120%楽しむためのガイドをお届けします。
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いよいよ美ら海水族館へ!
海洋博公園の最大の目玉🐟️沖縄美ら海水族館🐟️。
沖縄を代表する建築家・国場幸房氏が設計しました。
エントランスを入ってすぐ、エスカレーターで深い青の世界へと下っていく構造は、まるで海の中へと潜っていくような没入感を演出しています。
館内に差し込む自然光は「木漏れ日」のように計算されており、人工的な照明だけでは出せない沖縄の海の雰囲気を再現しています。そして、壁面には現地の掘削で出土した琉球石灰岩をにふんだんに利用。
まさに、建物そのものが一つの芸術作品です。
この美しいデザインもぜひ記録に収めてみてください。(写真のクリックで拡大)

美ら海水族館に行く前に…オンラインチケットを事前に買っておきましょう!
観光シーズンは、美ら海水族館のチケット売り場は混雑します!
行列を避け、海の生き物たちとたくさん触れあいましょう!
プロジェクトXの舞台!世界に誇る「黒潮の海」の迫力
この水族館の目玉、世界最大級の大水槽「黒潮の海」。
ジンベエザメや、優雅に舞うナンヨウマンタが目の前を通り過ぎていく光景は、まさに圧巻の一言。時間を忘れてずっと眺めていられます。
これは、🦈ジョーズ🦈の写真です。とにかく泳ぎが速いのでカメラのピントが合いません。
遠くにいたと思ったら、あっという間に眼の前にやってきました。(クリックで拡大)

泳ぎが速い魚をきれいに撮影したいときは、アクションカメラがオススメです。
これはエイの写真です。エイも泳ぎが速いです。(クリックで拡大)
ギネス記録になった「巨大アクリルパネル」の秘密
高さ8.2m、幅22.5m。映画館のスクリーンよりも巨大な水槽を支えているのは、巨大なアクリルパネルです。
「プロジェクトX」でも紹介された通り、このパネルの厚さはなんと60cmもあります。
それほどの分厚さがありながら、水槽の中の魚たちが歪まず、本来の色鮮やかさで見え、しかも継ぎ目が見えないのは、職人の極めて高い技術によって実現された高い透明度と、貼り合わせ技術のおかげです。

水槽のすぐ横には、実物と同じ厚さ60cmのアクリルパネルの模型が展示されています。手をかざして、その分厚さと透明度をぜひ写真に収めてみてください。「こんなに分厚い壁越しに見ていたんだ!」と驚くはずです。
ジンベエザメの「立ち泳ぎ」シーンは必見
「黒潮の海」の主役といえばジンベエザメ。「プロジェクトX」では、世界で初めて成功したジンベエザメの複数飼育と繁殖への挑戦が描かれました。
番組でも取り上げられた、立ち泳ぎしながら餌を食べるシーン。美ら海水族館では、エサやり風景を公開しています。
普段はゆったり泳ぐジンベエザメが、このときは餌を食べるために垂直に立ち上がり、豪快に海水ごと飲み込む「立ち泳ぎ」の姿勢を見せてくれます。
この大迫力のシーンを再現することこそが、「黒潮の海」の巨大水槽を作った最大の目的でした。

「黒潮の海」の給餌解説は、毎日15時と17時からです(2025年12月現在)
サンゴの海と熱帯魚
水槽に自然の光が降り注ぎ、大規模なサンゴの飼育展示がされている「サンゴの海」。
色とりどりの熱帯魚たちがサンゴの間を泳ぎ回る様子は、まるで竜宮城のよう。沖縄の美しい海の中を覗いているかのような気分になります。
左の写真はイボヤギサンゴやイソギンチャクの仲間です。洞窟や岩にくっついて生活しています。(クリックで拡大)
沖縄のサンゴは熱帯魚たちにすみかを提供しています。サンゴにはたくさんの熱帯魚が泳いでいました。
神秘的な深層の海
沖縄の深海を再現した「深海の海」エリアでは、普段見ることのできない珍しい生き物たちに出会えます。光の届かない世界で独自の進化を遂げた生き物たちの姿は、神秘的で生命の不思議を感じさせてくれます。
これはエビと魚です。エビは岩場にいると目立たないですね。

まだまだいる不思議な生き物たち
美ら海水族館にはほかにも不思議な海の生き物たちが暮らしています。
これはチンアナゴです。ちょっと頭を出している姿がユーモラスです。驚くとすぐ砂の中に頭をひっこめてしまいます。
チンアナゴはぬいぐるみになって売店で売っています。

白い顔の魚もたくさんいます。
左上はメガネモチノウオです。他の2枚は名前はわかりませんが、大抵の水族館にいそうな魚ですね。
水槽を真上から見る水上観覧コース「黒潮探検」
「新プロジェクトX」では、スタッフが水槽の上から作業しているシーンがありました。
「あそこに行ってみたい」と思った方も多いのではないでしょうか?
実は、一般客もあの水槽の上に行くことができます。
「黒潮の海」水槽の脇の専用エレベーターに乗ると、水槽を真上から見学できる「黒潮探検(水上観覧コース)」に行くことができます。

「黒潮探検」の観覧時間は決まっています!
入館時にチェックしてください。
足元にはパネル越しではない本物の水面が広がり、潮の香りが漂っています。
華やかな水槽の舞台裏で、水を守り、生き物を支え続ける現場の空気感を肌で感じることができます。
美ら海水族館の料金・基本情報
(2025年12月現在)
| 公式サイト | 沖縄美ら海水族館 |
| 開館時間 | 8:30~18:30(最終入館17:30) ※ GWや夏季の延長・ナイト開館あり |
| 休館日 | ほぼ年中無休 詳細は公式サイトで要確認 |
| 入館料 | 大人 2,180円 / 高校生 1,460円 / 小中学生 710円 / 6歳未満無料 ※ クレジットカードや一部の電子マネーが使えます |
| 駐車場 | 海洋博公園の駐車場を利用(無料) |
大人気の美ら海水族館は、チケット売り場が毎日混雑します。
スムーズに入館し、海の生き物たちと長く触れ合うために、オンラインチケットを事前に買っておくことを強くオススメします!(スマホ必須です)
美ら海水族館へのアクセスと駐車場
那覇から美ら海水族館へのアクセスはこちらをご覧ください。
ここでは「美ら海水族館最寄りの駐車場」について解説します。
駐車場は迷わずP7!
海洋博公園には多くの駐車場(P1〜P9)がありますが、美ら海水族館に行くなら「P7」(北ゲート立体駐車場)一択です。

P7は那覇からは奥にあります。
カーナビは、「美ら海水族館」ではなく「P7駐車場」を目的地にするとスムーズです。
P7がオススメの理由
P7が満車の場合は?
P7は人気のため、午前中の早い時間に満車になることがあります。
その場合は、隣接する「P6」(北ゲート前駐車場)を利用しましょう。ここからでも徒歩5分ほどで美ら海水族館に到着します。

万一遠くの駐車場しか空いていなかった場合、電気遊覧車(有料バス)で園内を巡りながら美ら海水族館に行くという楽しみ方もあります。
一足伸ばしてみませんか?
美ら海水族館がある海洋博公園は、実は東京ドーム15個分もの広さがあります。
水族館を出た後、真っ白な砂浜が広がるエメラルドビーチで夕日を見たり、熱帯ドリームセンターで南国の花に囲まれてみませんか?
無料で遊べるエリアも多いので、ぜひ時間をたっぷりとって散策してください。
那覇からバスで日帰りできる北谷とおきなわワールドも是非周りたいスポットです!
観光バスでおきなわワールドといっしょに回れる南部戦跡で平和への思いを新たに。





















