世界遺産西表島フォト紀行|サトウキビ畑と森に息づく島の時間

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緑の丘陵と、その先に続く海。西表島の自然の豊かさを感じるパノラマ。 宮古・八重山
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東洋のアマゾン」ともいわれる西表島(いりおもてじま)。

鬱蒼としたジャングルやマングローブのイメージが強い西表島ですが、一歩足を踏み入れると、穏やかで、懐かしい島の日常が広がっています。

ざわめくサトウキビ畑、道端で草を食む牛、そして入道雲に向かって伸びる一本道。

今回は、レンタサイクルで気の向くままに走った、西表島に流れる静かな時間を、写真で綴ります。

東洋のアマゾン、西表島

石垣島の西約20kmに浮かぶ西表島は、八重山諸島の一つです。

面積は約290km2大阪市より広いこの島は、約90%が亜熱帯の森に覆われています。


そのため「東洋のアマゾン」と呼ばれますが、実際に歩くと穏やかな、人々の暮らしと自然が溶け合った生活の島であることに気づきます。

島の周辺には、牛を放牧する牧場、サトウキビ畑、赤瓦屋根の集落、緑に沈む一本道が広がっています。

観光の喧騒から離れて、自然と人の距離が近い暮らしを体感できる。それが西表島の魅力です。

信号もほとんどない島の一周道路。海風を感じながらのサイクリングは最高。
サトウキビ畑と海の間を走る舗装道路

西表島へのアクセスと島内の移動手段

西表島へのアクセス

西表島には空港がありませんので、石垣島から船で渡ります

石垣港離島ターミナルから、西表島(上原港または大原港)への高速船が出ており、40〜50分で到着します。

全席自由席ですが、あまり混むことはありません。事前に電子チケットを購入することも可能です。

電子チケットは乗船する時にスマホが必須です。

西表島内の移動手段

西表島内の移動手段はいくつかあります。

レンタカーがおすすめ

一番のおすすめはレンタカーです。西表島の中心部はジャングルに覆われており、見どころは広い島の周辺部に点在しています。

限られた時間で島全体を回るなら、レンタカーが現実的でしょう。

西表島の場合、業者の保有台数に限りがあり、当日では申込できないことがありますので、早めの予約がおすすめです。

路線バス

島の外周を縫うように路線バスが1日4往復走っています。観光向けというよりは、地元の足となっています。

レンタサイクル

集落内や隣の集落への短距離移動なら、レンタサイクルがよいでしょう。
レンタサイクルを取り扱う業者は、中心街の上原地区・大原地区が中心です。

管理人が西表島に旅行したときは、宿泊したホテルのレンタサイクルのサービスを利用しました。レンタサイクルを考えているなら、一度宿泊先に確認してみてください。

写真でたどる西表島の日常風景

西表島の風景

西表島を代表する風景は、さとうきび畑、そして青い空でしょう。

緑の丘陵の向こうに、太平洋が見えます。見渡すとそのスケールに圧倒されます。
このときは、フィリピンの巨大台風の影響で海は荒れていました。

緑の丘陵と、その先に続く海。西表島の自然の豊かさを感じるパノラマ。
緑の丘陵地帯と遠くに見える水平線

海に続く坂道。

海は太陽の光を反射して銀色に輝いています。ガイドブックには載っていない、自分だけの絶景を見つけました。サイクリングならではの醍醐味です。

海へと下る道。陽の光を受けて海面が銀色に輝いている。
太陽の光で銀色に輝く海に続く道

海岸では、強い海風にさらされたのか、立ち枯れた木々が独特のシルエットを描いています。自然の厳しい一面を見せる光景ですが、どこか芸術的で印象に残ります。

海風にさらされたのか、立ち枯れた木々が独特のシルエットを描く。
海岸沿いの道と立ち枯れた木々

この道端では車の気配を一切感じませんでした。本当にのどかです。そして、11月なのに夏のような入道雲が湧いています。

木の向こうには何があるのか?自転車を全速力でこいで見に行きたくなります。

この先には何があるのだろうか。
入道雲に向かって伸びる一本道

西表島の動物たち

西表島では🐃肉牛🐃も飼育されています。柵の中で放牧されていますが、牛ものんびり草を食べています。よく見るとちゃんとタグもついています。

木陰で涼む黒牛たち。のどかな島の時間が流れている。牛ものんびり。よく見るとちゃんとタグもついている。君たちもうすぐ食べられちゃうんだよ。
木陰で休む黒い牛たちと牧草地

遠く山の方を見ると,たくさんの肉牛が草を食べていました。

迫りくる緑の山と、草を食む牛たち。西表島は海だけでなく、山の島でもあることを実感する。
山を背景に牧草地で草を食む黒牛の群れ

西表島には🐐ヤギ🐐もあちこちにいます。

人に好奇心を持っているようで、逃げることなくこちらをじっと見つめてくれます
寝そべって🌾草をむしゃむしゃ食べる🌾様子は見ていて癒されます。

西表島にはあちこちにヤギがいる。人に好奇心を持っているようで、逃げることなくこちらを見ている。寝そべって草をむしゃむしゃ食べる様子は見ていて癒される。
草むらでこちらを見る白いヤギ

さとうきび畑

砂糖の製造は西表島の基幹産業で、至る所にさとうきび畑があります。

ざわわざわわと、背丈以上に伸びたサトウキビ畑が風に揺れる音が、島全体を包み込んでいるようです。向こうが見えません。

ざわわ、ざわわ。背丈以上に伸びたサトウキビ畑が風に揺れる。
風に揺れる西表島のサトウキビ畑

別の畑では、すぐ後ろには人を寄せ付けないほど深く木々が生い茂る山が迫っています。 ジャングルの周辺に人がお邪魔している、それが、西表島のリアルな姿です。

収穫を待つサトウキビ。背後の山の緑深さと相まって、強い生命力を感じる。
山を背に密集して生えるサトウキビ

道路脇ですら、亜熱帯の植物がこれでもかと主張します。 緑のトンネルを抜けていくような感覚です。

西表島の半分以上がジャングルなのだが、人里にも鬱蒼たるジャングルが顔を覗かせている。
西表島の道路脇に生い茂る亜熱帯の植物

西表島で味わう「島ごはん」

旅の中で出会うランチやカフェ。島の素材を味わいながらゆっくりと流れる時間は、島の記憶をより深くします。

西表島のお店は地元で採れた野菜、黒糖、海の幸を使った料理が多く、ランチタイムには観光客だけでなく地元の方も訪れる名店揃いです。

14時前にランチ営業を終える店が多いため、事前に営業時間をチェックしておくと安心です。

上原エリア

西表島の北西部、上原港がある上原地区で人気のランチ・カフェスポットです。

午前中に集落や畑を散策したあと、海辺のテラス席でランチを取りながら、撮った写真をゆっくりと見返してみるのもいいものです。

店名特徴
ラフラガーデン
(Laugh La Garden)
上原港徒歩2分。バーガーや定食系メニューも扱っており、港散策の合間の昼食にちょうどよい。
西表の少年古民家を改装したカフェ&食堂。カレーと黒糖デザートが評判。
西表シーサイドカフェORITORI上原港近く。海を目の前にするテラス席が魅力。散策途中のコーヒー休憩に最適。
うまんちゅCafe上原港から徒歩3分。軽食・カフェメニュー中心だが、ワタリガニ料理も有名。旅の途中で手軽に立ち寄れる。

大原エリア

西表島の南東部、大原港がある大原地区で人気のランチ・カフェスポットです。

港に着いたらまず大原の食堂で昼食を。午後は畑や集落を散策し、カフェで一休みしながら夕暮れを待つ。これが「静かな西表時間」の楽しみ方です!

店名特徴
デンサー食堂八重山そばと島豆腐が人気。定食あり。地元客も通うローカル食堂。
キッチンまつやま地元定食・そば中心。
紅茶の店 花ずみ大原港から徒歩10分程度。喫茶と軽食。

西表島(大原・上原以外)

上原地区・大原地区以外にも、西表島にはおすすめの店がたくさんあります。

地区店名特徴
浦内キッチンイナバ地元野菜と黒糖を使った創作ランチ。島の定番人気店。
浦内唐変木カフェ兼レストラン。料理のレパートリー豊富。イカスミそばが有名。
中野レストハウス 星の砂星砂ビーチ前。オーガニック・沖縄料理を扱う。テラス席から海を望める
祖納民宿マリウド自家製の島野菜と魚料理。宿泊客以外の利用も可。

レストランに飽きたら地元のスーパーで!

西表島では、レストランの数が限られるため、滞在スタイルによってはスーパーの利用が欠かせません。長期滞在の場合は、食事を軽く済ませたいこともあるでしょう。

西表島と石垣島を結ぶ高速船が出る大原港に、地元でも利用されている玉盛スーパーがあります。

朝7時15分から夜9時まで開店している便利なお店です。しかも、管理人が西表島に行った10年以上前にすでにSuicaで支払いができ、少し感動しました。

「玉盛スーパー」。島の人々の生活を支える商店には、旅の発見も詰まっている。
西表島の玉盛スーパー

西表島を満喫する自然と触れ合うアクティビティ

西表島には、豊かな自然を触れ合うアクティビティがたくさんあります。見る大自然を堪能した後は、動きながら自然と触れ合ってみませんか?

水牛車で海を渡る!亜熱帯の楽園「由布島」へ

西表島観光で絶対に外せないのが、西表島と浅瀬でつながっている由布島(ゆぶじま)です。 ここへのアクセスはなんと「水牛車」。遠浅の海を、ゆっくりと牛に引かれて渡ります。

海を渡る時間は約15分。干潮時には歩いて渡れるほどの浅瀬ですが、水牛車に揺られながら眺める海と空の景色は格別です。

島全体が亜熱帯植物園となっており、🌺ブーゲンビリアやハイビスカス🌺が咲き乱れる楽園のような場所です。 👉️ 由布島水牛車ツアーを探して予約!

畑の向こうに広がる海。緑と青のコントラストが目に鮮やかだ。
畑越しに広がる西表島の青い海

日本最大級のマングローブ林をトレッキング

仲間川浦内川では、カヌーに乗ってジャングルの奥地へと進むことができます。

両岸には手つかずのジャングルが迫り、まるでアマゾンを探検しているような気分になります。 船上から見る景色は圧巻の一言。静寂の中にエンジンの音と鳥の声だけが響く、贅沢な時間です。

森を抜けると、滝のしぶきに包まれる瞬間を楽しめます。ピナイサーラの滝クーラの滝は、初心者でもガイド付きで安心です。👉️ 西表島のマングローブ探検ツアーを予約!

隙間なく木々に覆われた山肌。これぞ「東洋のガラパゴス」と呼ばれる島の植生だ。
びっしりと木々に覆われた西表島の山肌

バラス島・星砂の浜でシュノーケリング

🤿シュノーケリング🤿も南の海の醍醐味です。

バラス島は、白珊瑚の欠片が積もってできた無人島。
干潮時には海面すれすれの浅瀬を歩けるほか、星砂の浜では指先ほどの星形の砂を見つけることができます。👉️ 西表島のシュノーケリング体験を予約!

夜の自然観察・ナイトツアー

西表島は🌌ナイトツアー🌌も充実しています!

満天の星空、夜行性の動物、蛍の光。夜の西表島は、昼とは全く違う表情を見せます。
ガイド付きナイトツアーなら、島の静寂の中で自然の息づかいを感じられます。
👉️ 西表島ナイトツアーを予約!

【準備編】楽しい西表島観光のために

西表島をゆっくり散策して癒やしの時間を過ごす人も、アクティビティで思いっきり満喫する人も、どんな準備をすると安心して過ごせるかをまとめました。

暑さ・日焼け対策

暑い日は特に水分補給を忘れずに!
西表島は、集落を離れると自動販売機がありません水筒に水やお茶を入れてお出かけすると安心です。

暑い日の水筒は、1本は飲み物用、もう1本は頭からかぶる真水用の2本持ちがオススメです!

沖縄は早春や晩秋でも日差しが強く、晴れた日に半日外にいると日焼けします。沖縄では年中日焼け対策が必要です。

まず、日焼け止めを準備しましょう。

UVカットの帽子UVカットの長袖があるとさらに安心です。

燦々と降り注ぐ南国の太陽が、時にはまぶしく感じることもあります。そのときはサングラスでしのいでください.

風・寒さ対策

沖縄の冬は🌧️曇りがち🌧️で、風が強い日もあります。西表島は熱帯雨林気候とはいえ、そういう日は風が冷たく感じます。

このような日は、ウィンドブレーカーを1枚羽織るだけで、体感が大きく変わります。

雨対策

西表島は🌴熱帯雨林気候🌴です。 晴れていたと思ったらにわかに曇ってきて突然のスコール…といったこともあります。
折りたたみレインウェア防水バッグがあると安心です。

防水リュックサック
LAD WEATHER(ラドウェザー)公式

終わりに

西表島は、自然と人が共に生きる場所です。
牛や山羊の鳴き声、風に揺れる葉の音、寄せては返す海の波。そのすべてが、この島の日常です。

どこまでも広がる緑の絨毯。空の広さに、思わず深呼吸したくなる。遠くの海は、フィリピンの巨大台風の影響で荒れている。
一面に広がる緑の畑と空

ふと、原っぱの向こうで廃屋と思しき建物と人工的な鉄塔が立っているのが目に入りました。 大自然の中に「文明」がぽつんと頼りなさげ立つ姿。不思議な感覚を覚えます。

原野の向こうに立つ鉄塔。大自然の中に人工物が見えると、少しホッとするような、不思議な感覚
草原の向こうに見える通信鉄塔と曇り空

集落の外れには、ソテツの緑と素朴な民家が並んでいました。 観光地化されていない、飾らない島の日常。ここに住む人にとっては当たり前の風景が、旅人にとってはかけがえのない非日常的な美しさです。

ソテツの植栽と民家。観光地ではない、島の日常の風景。
草原とソテツの向こうに見える民家

西表島をゆっくり歩き、島の時間に溶け込んでいく体験をぜひ味わってみてください。

一足伸ばしてみませんか

西表島に行くときに経由するのが石垣島。船の待ち時間の間、石垣島でまた違った島の時間を過ごしませんか?

西表島と同じく石垣島の周辺に位置する竹富島。赤瓦の沖縄の家屋が並び、猫たちが出迎えてくれる、西表島とは違う魅力にあふれた島です。

この記事を書いた人
Windcastor

日本全国を旅して心に残る風景を撮っています。
好きな旅行先は沖縄。今までで一番感動したのは室戸岬の海。行ってみたいイベントはYOSAKOIソーランと芋煮会。運転しないけど高速道路マニア。
見どころだけではなく、車と公共交通でのアクセスもしっかり解説します。

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