沖縄本島・北中城村にある中村家住宅は、琉球王国時代の上層農家の屋敷をほぼそのまま残す、貴重な古民家です。
赤瓦の屋根、フクギ並木、開放的な座敷。静かな空気の中に、昔の沖縄の暮らしが息づいています。
この記事では、写真とともに中村家住宅の見どころや歴史、そして近くの世界遺産「中城城跡」とのあわせ旅のコツを紹介します。
赤瓦とフクギに囲まれた「守られた家」
中村家住宅に入ると、まず目を引くのが赤瓦の屋根と石垣に囲まれた門構え。
沖縄独特の屋敷構え「屏風石」が家の正面に置かれ、悪霊や風を防ぐと同時に、家の中を直接見えなくする役割を持っています。
屋敷の周囲を取り囲むフクギの並木は、海からの強風や台風を和らげる天然の防風林。
自然と共に生きてきた沖縄の知恵が、建物の隅々に息づいています。

これは内庭です。正面に見えるのがこの家のお座敷で、右側がイチバンザ、左側がニバンザです。


屋敷の内部—昔の暮らしがそのまま残る空間
母屋の座敷や納屋には、三線やかまど、竹細工の生活道具が展示され、
琉球王国時代の農家の暮らしをそのまま伝えています。
静かな座敷に座ると、風が通り抜け、鳥の声が遠くで響きます。
まるで時間が止まったような、琉球王国時代にいるような感覚を感じられます。
これは台所です。かまど・鍋・臼・食器など昔ながらの道具が残されています。

これは当時使われていた壺や瓶です。右奥に木彫りの鬼面がありました

ここは倉庫です。下駄・傘・機織り器などが展示されていました。

おまけ~屋内のインフォメーション用のQRコードが木で作られていました。もちろん当時はちゃんと動きました(現在は使えません)。

中村家住宅・中城城跡を巡るモデルコース
車で5分、徒歩10分で移動できる中城城跡と中村家住宅。一緒に回るのがオススメです。
那覇から車で日帰りするモデルコースを提案します。

中村家住宅は水曜日は休館ですのでご注意ください!
中村家住宅の基本情報・周辺情報
中村家住宅の観覧時間・入場料金
| 公式ページ | 中村家住宅―国指定重要文化財 |
| 観覧受付時間 | 9:00 ~ 17:00(最終入場 16:40) |
| 休館日 | 毎週木・金 |
| 入場料金 | 大人500円 中・高校生300円 小学生200円 |
| 駐車場 | あり(無料) |

水・木曜日は休館ですのでご注意ください。
中村家住宅周辺のカフェ・レストラン
午前は中城城跡の雄大な石垣の中から絶景を堪能し、午後は中村家住宅で癒やしのひとときを過ごすのがベストコースです。
ここでは、ランチに便利な中村家住宅周辺の数々のカフェ・レストランを紹介します。
| 店名 | 特徴 |
|---|---|
| Farmers Cafe | 中村家住宅の筋向かい。「古民家の雰囲気」が好評なカフェ。ドリンク・軽食対応。 |
| すーじぐわーのそば屋 さーふーふー | 無添加・化学調味料不使用を掲げるそば・定食屋。ランチに訪問可能なスポット。 |
| 村の角煮まんじゅう 喜喜 | 角煮まんじゅうや定食メニューあり。軽食・テイクアウト利用可能。 |
| 峠の茶屋 | 軽食・食堂ジャンルの店舗。定食あり。 |
中村家住宅へのアクセス
【準備】中村家住宅を楽しく巡るために
中城城跡から徒歩10分の中村家住宅。晴れた日は🌞日差し🌞の中を歩きます。日焼け止めと帽子、そして歩きやすい靴があると安心です。
また、一日中写真を撮影すると、カメラやスマホのバッテリーも心配です。モバイルバッテリーも準備しておくと良いですね。
一足伸ばしてみませんか
中村家住宅から車で約5分の場所に、世界遺産・中城城跡があります。
午前に中城城跡を訪れ、午後に中村家住宅で涼みながら古民家の空気に浸るのが理想的です。
沖縄に来たらやっぱり美ら海水族館!隣接する海洋博公園も一緒に回りましょう!
那覇からバスで日帰りできる北谷とおきなわワールドも是非周りたいスポットです!











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