ゴールデンウィーク、まさに春本番の晴れた日に、JR外房線で千葉市の土気(とけ)へ。
土気にあるのは、広大な昭和の森公園と、ホキ美術館です。土気駅からバスで数分、森を間近に感じる町を走ると、広大な森の本体が現れます。
まず、ホキ美術館の洗練された美術と建築に触れ、昭和の森公園では賑わう広場や展望台を越え、奥深くの自然が残る隠れスポットまで踏破。土気のさまざまな顔を見てきました。
ホキ美術館:住宅街に浮かぶ「写実の殿堂」
ホキ美術館は、2010年に開館した比較的新しい美術館です。世界でも珍しい、現代の写実絵画専門美術館です。

ホキ美術館は、昭和の森公園に隣り合う住宅街の中にあり、バスを降りて住宅街に入ると、コンクリートのモダンな建物が姿を現します。この写真からも、住宅に囲まれていることがわかります。

風景画や人物画、昆虫の絵まで、写真のような絵の数々に感心したり、驚いたり。館内は撮影禁止なのでここでは紹介できませんが、実際に足を運んで写実画を見てみることをお勧めします。
さて、ホキ美術館のもう一つの目玉は、個性的な建築です。
建物の一部が、空中に約30メートルもせり出しています。これも展示室になっています。新緑の匂いがたちこめる雑草の上ににょきっとせり出す展示室に不思議な感覚を覚えました。


建物を守る柵も、隣接する昭和の森の木々の並びと調和するように、綿密に角度が計算されているとのこと。無造作に棒を刺したわけではありません。

館内には、イタリアンレストランとカフェがあります。レストランは予約で満席だったので、カフェでチキンサンドをつまみました。
具だくさんのチキンサンドは、パンと具材のバランスが絶妙。付け合せの漬物も塩味と酸味がきいて食べごたえある一品。

昭和の森公園へ
ホキ美術館の写実作品と洗練された建物に感動した後、隣に広がる昭和の森公園へ。
家族連れで賑わう太陽の広場
公園のメインエリア「太陽の広場」では、広々とした芝生の上でテントを張ったり、ボール遊びをしたりと、たくさんの家族連れが休日を楽しんでいました。
折しもこどもの日。広場のあちこちに鯉のぼりがはためいていました。


展望台からの九十九里の絶景
今日の目的地は、まず展望台です。広場を抜けて、公園の高台に向かいます。緑に覆われた、心安らぐ道を歩いていきます。

展望台に着くと、九十九里の平野が広がる絶景が広がっていました。スマホのパノラマ撮影に挑戦。展望台は広くはありませんが、何個かテーブルがあり、テーブルで本を読んでいる人も。これだけ気持ちの良い場所なら、一日じゅう本を広げたくなるのもわかります。

昭和の森の奥を探る:池と水田の風景
展望台からの景色を楽しんだ後、この公園の「裏手」に足を踏み入れます。
昭和の森公園の奥には、広場の賑わいとは異なる里山の風景が広がっています。
展望台から、森の中を通る「秋のみち」「冬のみち」を歩いて降りていきます。階段は整備されていますが、細くて薄暗い山道です。人とすれ違うとホッとします。

山道を抜けると、視界が開けた草むらに出ました。向こうに池のようなものがあります。

静かに佇む「下タ田(しもんた)池」が現れました。
水面にはスイレンの花が咲き誇り、モネの絵画を思わせるような美しさです。

下タ田池の隣には小さな水田がありました。生物の多様性を育むビオトープの役割を果たしているそうです。かかしも立っています。

土のあぜ道があり、昔の日本の農村の風景が再現されています。あぜ道に入ってみましたが、土がゆるく、気をつけて歩かないと転びそうです。ひときわゆるそうな道を見ると、靴で踏み外したような足跡が…。

澄んだ水をよく見ると、無数のオタマジャクシが泳いでいます。あと1ヶ月もすれば、カエルになっていくのでしょう。

あぜ道にひっそりとハルジオンが咲いていました。小さな水田ですが、心なごむ風景が数多くありました。

ホタルを育む菖蒲園
水田の隣に、緑の中を木道が走っている場所があるので入ってみます。

木道の中心では、たくさんの菖蒲が育っていました。花が咲くのはもう少し先のようです。この菖蒲園では、ホタルも見られるとのこと。夏には、違う風景が見られます。

アクセスとインフォメーション
アクセス
車で行く
千葉東金道路中野ICまたは山田ICで降り、大網白里方面に右折して、10分です。ホキ美術館には無料駐車場あり。昭和の森公園には有料駐車場があります。
電車・バスで行く
土気駅からは少し距離がありますので、バスに乗るとよいでしょう。電車の到着に合わせて発車するバスがあり、便利です。
JR外房線土気駅南口から、3番乗り場でブランニューモール行きの京成バスに乗り、あすみが丘東4丁目下車。ホキ美術館までは徒歩5分、昭和の森公園までは徒歩7~8分です。

3番乗り場は南口から左手前方に50mほど歩いた場所です。南口の目の前に停まっているバスは行き先が違いますので、焦って乗らないようにしましょう。
ホキ美術館のインフォメーション
| 公式サイト | ホキ美術館 |
| 営業時間 | 10:00AM~5:30PM 入場は閉館の30分前まで |
| 休館日 | 火曜日(祝日の場合は開館し、翌平日に振替休館) 年末年始 展示替え期間(公式ページで確認してください) |
| 入場料 | 一般:2100円 / 65歳以上・高校生・大学生:1600円/ 中学生:1000円無料 / 小学生以下:800円 |
| 駐車場 | あり(無料) |
おわりに
ホキ美術館の現代アートと個性的な建築、太陽の広場の賑わいと九十九里の絶景、そして展望台の向こうの水田という隠れスポット。
観光地として取り上げられることが少ない土気ですが、これだけ多くの顔があり、車がなくても充実した1日を過ごせます。
週末のショートトリップに、ぜひ土気を訪れてみてください!
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