石垣島の周囲には小さな島々が点在し、有人の島も数多くあります。
そのほとんどが伝統文化や景観を守っています。
石垣島に旅行したとき、足を伸ばして竹富島を訪れました。
石垣港から船で20分で着く近い島ですが、ある程度都市化した石垣島とは別世界が広がっていました。
竹富島の町なみ
竹富島の建物
竹富島のシンボルといえば、なんといってもこの写真にある赤瓦の家並みです。
家だけではありません。郵便局、配電所、基地局に至るまで、赤瓦の屋根と石垣でデザインが統一されています(2005年当時学校だけが例外でしたが)。
今も変わらないこの風景は、竹富島が全島あげて守っているもの。島全体が「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されており、この美しい景観が厳しく守られています。


竹富島の中心街
竹富島の中心街の様子です。アスファルトはなく、家の周りは石垣。昔の沖縄の雰囲気を残しています。
家々の周りを囲むサンゴ石の石垣にも、島の暮らしの知恵が詰まっています。この石垣は、台風の多い竹富島で家屋を強い風から守る役割を果たしています。
そして、石垣の向こうから顔を覗かせる色鮮やかなブーゲンビリアやハイビスカスが、集落に彩りを添えています。

竹富島中心街の観光スポット
なごみの塔は高台の上にそびえ立つ展望台です。
非常に急な階段を上ると、大人一人分くらいの展望スペースから島内を一望できますが、この塔に登るのはかなり怖いです。
周辺の高台からでも見晴らしは良く、そこで絵を描いている人が何人かいました。

ンブブルの丘は、竹富島で一番標高が高い場所です(24m)。
飼っていた牛🐮が夜に逃げ出し、角を使って一夜で丘を作り、朝にその丘の頂上で『ンブフル』と鳴いていたという伝説があるそう。

中心街には、安里屋美女クヤマ生誕の地があります。
わざわざ「美女」となっているのはなぜか。琉球王朝時代、ここで生まれた絶世の美女クヤマが、中央から派遣された役人の愛人になることを拒み通した、という逸話があるからです。
当時の王朝と離島の関係からすれば、画期的な出来事だったのですね。

竹富島の現在
竹富島の茶店にこんな張り紙がありました。今は状況も変わっていることでしょう。


竹富島の砂浜
竹富島には、いくつもの砂浜があります。
小さな島ですので、船を降りたところにある🚲レンタサイクル🚲で自転車を借りれば、1日で回れます。
20年前も、島を訪れる多くの人々が自転車を借りていました。自転車で風を感じながら、白い砂の道を走るのは本当に気持ちが良いものです。
水牛車では通らないような集落の細い道や、隠れたビーチも自分のペースで探検できますよ。
カイジ浜
漢字で書くと「皆治浜」。別名、星砂の浜だそうです。星の形をした砂があります。星砂の浜と言いつつ、意外と岩場が多いです。
1月下旬はオフシーズンなので、浜は文字通り人っ子一人いない静けさでした。
この独占感はたまりません。

沖を見やると、遠くで船🚢が動いています。ずっと見ていると心が癒やされます。

干潮だったので、海藻が露出しています。また、視線を変えると、カイジ浜から八重山諸島の西部が一望できます。

カイジ浜からコンドイ浜へ(カイジ道)
これは、カイジ浜と隣のコンドイ浜を結ぶカイジ道です。
竹富島の浜と浜、街と浜を結ぶ道は、こんなジャングルを開いたような道です。

アイヤル浜
アイヤル道

一旦この丘のジャングルを通り抜けます。

このあたりはアイヤル浜のすぐ手前。潮の匂いが漂います。

アイヤル浜

アイヤル浜の波打ち際。南国らしいきれいな海と砂浜です。

西桟橋
竹富島の浜は、20年前も今も、その美しい景観で人々を魅了し続けています。
自然の恵みと共存し、島の伝統を大切にする、そんな竹富島の変わらない心が表れているようです。

竹富島の動物たち
竹富島にはたくさんの牛🐮と猫🐱がのんびりと暮らしています。
そんな動物たちの写真です。
竹富島は牛の島
牛車と水牛
竹富島には、水牛が引く牛車があり、水牛に乗って街中をゆっくり観光することができます。
水牛がゆっくりと歩く蹄の音、ガイドさんの三線と島の唄。ゆったりとした時間の流れの中で、島の人々が大切にしてきた文化や暮らしの物語に触れました。
水牛車は、竹富島の歴史と文化を体感できるまたとない体験になります。

肉牛の放牧
こちらはおいしいお肉になる牛たちの写真です。
放牧場では、牛がのんびりと寝そべっています。これを見てるだけで癒やされます。最後の1枚はご愛嬌。




竹富島は猫の島
竹富島には猫もたくさんいます。皆で見守っている感じで、猫もゆったり暮らしているところがいいですね。
20年前なので、このときの猫はもう虹の橋を渡っていったのでしょう。
このあたりはカイジ浜です。


人に慣れていて、近寄っても我関せずです。




これはコンドイ浜の写真です。テーブルの上で気持ちよさそうに寝そべっている姿は、人間をおびえた目で見上げる都会の野良猫とは対照的だと、感慨深くなりました。


竹富島の蝶
竹富島では、1月下旬の大寒の頃でも、きれいな🦋蝶🦋が数多く舞っていました。
これはカイジ浜からコンドイ浜への道で撮影したものです。

一足伸ばしてみませんか?
竹富島で心を癒やしで満たしたあとは、石垣島でリゾート気分を味わいませんか?
石垣島から直行便が出ている宮古島、そして宮古島と橋でつながっている伊良部島・下地島にも訪れ、島めぐりの旅はいかがでしょうか?
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