前編では、栗山公園に立ち寄りミニSLやD-51を見て、電車道の赤レンガトンネルを通って新勝寺に行き、成田山新勝寺の境内に建つ重要文化財の数々を巡りました。
後編は、大本堂の奥に広がる静寂の「成田山公園」で自然が織りなす絶景を堪能します。その後は、成田名物のうなぎや食べ歩きグルメの香りに誘われ、賑やかな「表参道」へと向かいます。さらに、偶然出会った成田の春の風物詩「おどり花見」の熱気まで、成田山を余すところなくお届けします。
今回のルート
今回のルートはこちらです。
赤いピン(前編)
左下の成田駅を出発して地図右下の栗山公園に寄り、電車道を通って成田山新勝寺に向かいます。新勝寺の中を巡るところまでが前編です。
青いピン(後編)
新勝寺に隣接する成田山公園を周ります。新勝寺の中を通って総門に戻り、今度は表参道を通って成田駅に戻ります。
今回は、長距離で階段が多い道のりになりました。
こんな旅には足の疲れを軽減してくれるウォーキングシューズが必須です。また、クッション性の高いインソールもおすすめです。
静寂に包まれた成田山公園の「水と緑の絶景」
西洋庭園で新勝寺の平和大塔を見上げ、振り返ると全く違う景色が広がっています。東京ドーム約3.5個分という広大な敷地を誇る「成田山公園」の森林です。線香の煙の匂いと参拝客の喧騒が嘘のようです。

ここに立っていると、右から水音が聞こえます。音に向かって緩やかな坂を登ると、滝が見えてきました。雄飛の滝です。滝の音が響き渡る薄暗い森の中で、他のことを忘れてしばし見とれました。

来た道を戻ってしばらく歩くと、3つの池が連なっています。
最初に見えるのが文殊池です。穏やかな水面に、周囲の木々の緑が鮮やかに映っています。

次に現れるのが龍樹池です。ここでは、赤や黒、さまざまな色の見事な鯉が悠々と泳いでいます。

龍樹池の鯉にエサやりはできません。


最後の池が龍智池です。水辺に浮かぶようにお堂は浮御堂です。この日は少し風があり、水面が波立っていますが、周囲の木々と浮御堂が水面に映っています。

食欲をそそる香りと活気:表参道グルメさんぽ
朝9時に成田駅を出発してから新勝寺まで歩き、境内と公園を散策すると、ちょうどお昼になります。ここで新勝寺を出て、にぎやかな表参道に向かいます。表参道はこんな感じで両脇に多くの店が建ち並んでいます。

表参道は平日でも人通りが多く、車もよく通りますので、注意してください。

表参道には、香ばしい煙の匂いが漂っています。表参道の名物はうなぎです。多くのうなぎ屋がひしめき、どの店に入るか迷います。
モクモクと煙を上げながら職人が鮮やかな手つきでうなぎを捌き、串を打っています。このライブ感も成田山ならでは。手際のよさに、道行く人が目を奪われています。

創業300年を誇る老舗近江屋の暖簾をくぐり、肝吸い付きのうな重を注文しました。
パリッと焼き上げられた皮と、箸でスッと切れるふっくらした身のうなぎ。秘伝のタレが染み込んだご飯をかき込む至福の時です。

歩き疲れた体には、うな重だけでは足りません。近くのお洒落なカフェ・YAMANOAKARIに入り、地元袖ヶ浦産のストレートティーと、ミニパイを注文しました。
抹茶風味のバニラクリームパイと、ストレートティーの爽やかな渋みが絶妙にマッチしています。店先のベンチに座り、しばらく道行く人々を眺めながら、帰り道に向けエネルギーをチャージしました。


午前、電車道の終点にある鯛焼き屋・加藤商店で、揚げ餅を買って小腹を満たしました。甘じょっぱい醤油にもちもちの団子が似合います。

昔ながらの量り売りをしている漬物屋も数多くあります。白瓜の中に青唐辛子を詰めた「鉄砲漬け」は、お酒のお供に最高のお土産です。きゅうりの漬物もさまざまなバリエーションがあり、見ているだけで楽しいものです。

豪華な山車「おどり花見」が発散する春の熱気
表参道を歩いていると、新勝寺の方から屋台が近づいてきました。
毎年4月3日は春の風物詩「おどり花見」の日。法被姿の若衆が、屋台を威勢よく引いていきます。偶然遭遇することができました。

近くで見ると、屋台には文字通り花が飾られています。
側面には、龍や獅子、歌舞伎の演目をモチーフにした見事な木彫りや飾りが。新勝寺の華やかな堂の装飾を思い起こさせます。

屋台は表参道の坂を上り、参道沿いの成田観光会館へと引かれていきます。
観光会館では子どもを交えた地元の女性陣が踊りを披露。伝統文化のバトンを次の世代に確かに引き継いでいます。

レトロとモダンの融合:表参道カフェで旅の余韻を
祭りの熱気を通り抜け、参道の坂道を成田駅に向かって上ります。
これは新勝寺に近い「一粒丸三橋薬局」です。江戸時代からの和薬屋。圧倒的なオーラを放つ姿は、映画『千と千尋の神隠し』を彷彿とさせます。

木工細工の店が多いのも表参道の特徴です。ここは箸の専門店です。サービスで名前を無料で彫ってくれます。

坂を上りきると、表参道の景色が少し変わります。
カーブが減り、道幅も少し広くなって歩道が整備されています。そして、沿道の店もケバブ屋など、国際色が加わります。
抜けるような青空の下、沿道の店を訪ねながら散策するのは気持ちがいいものです。

帰り道、となりの京成佐倉駅の駅名標が、期間限定の「京成桜」バージョンになっていました。

成田駅周辺は空港が近く、きれいでコスパのよいホテルが数多くあります。
前泊して朝一番の静かな境内を散策したり、周辺の佐倉や銚子と組み合わせて1泊2日の旅行もおすすめです!
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成田山で歴史と信仰の場を歩いたあとは、全国屈指のパワースポット・香取神宮の静寂の森へ。黒塗りの荘厳な社殿と深い緑のコントラストは必見です。



